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旧海軍戦没者しのぶ 呉で追悼式 全国から遺族ら1000人

 旧海軍の呉鎮守府ゆかりの戦没者を慰霊する呉海軍墓地合同追悼式が23日、広島県呉市上長迫町の同墓地であった。呉海軍墓地顕彰保存会の主催で、全国から遺族や戦友たち約千人が参列した。

 黙とう後、地元の長迫小の児童代表や小村和年市長が追悼の辞を述べた。参列者も花を手向け、慰霊されている13万人余りの冥福を祈った。

 東京都国分寺市から訪れた梶田芳弘さん(79)の父芳三郎さんは、巡洋艦「青葉」に乗船中、戦死した。「つらい思いをした。戦争が二度と起こらないよう、体験したことを伝えていきたい」と話していた。

 同墓地は1890年に整備され、合同慰霊碑91基、個人墓碑157基、英国水兵碑1基がある。追悼式はことしで43回目。(柳本真宏)

(2013年9月24日朝刊掲載)

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