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広島世界平和ミッション 一陣 津谷さん、イラン再訪 女性自立支援へ寄付金

 広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第一陣メンバーとしてイランを訪ねた薬剤師の津谷静子さん(49)=広島市東区=が二十二日、再びイランへ出発する。一週間滞在し、女性の自立支援のための寄付をするほか、毒ガス兵器被害者とも再会を果たす。

 訪問には津谷さんが会長を務め、紛争地などに医薬品を届ける活動に取り組む「モーストの会」のメンバー二人も同行。イラン・イラク戦争で、親や働き手の夫を亡くした女性が、裁縫などで自活できるように援助しているテヘランの非政府組織「女性のための支援ネットワーク」に、工業用ミシンの購入費用六十万円を届ける。

 津谷さんが平和ミッションでイランを訪問したことを知ったパレスチナ人の知人が、団体の活動を紹介。津谷さんが、モーストの会の会員に寄付を呼び掛けて実現した。

 一行は、第一陣メンバーがイラン訪問の際に会い、帰国後の今年八月、モーストの会などが広島に招いた毒ガス被害者らともテヘラン市内で交流を予定している。

 自宅で同行の二人と出発準備に当たる津谷さんは「ミッション参加がきっかけでイランへの関心が高まり、現地の人たちとの交流の輪が広がっている。国家間の対話が難しい時だけに、草の根の取り組みを大切にしたい」と話している。

(2004年11月21日朝刊掲載)

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