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広島世界平和ミッション ロシア編 冷戦の航跡 <2> 自主取材

 ロシア・ウラジオストクの沿海州地方府によって、原潜解体工場への立ち入り許可をあえなく拒否された平和ミッション第四陣メンバーは、解体作業を支援する日本の市民を軽くあしらう官僚たちの姿勢に、逆にファイトがわいた。「ここまで来て、簡単にあきらめられない」

 「アポなし取材」を決意した一行は早朝、日本製の中古バンに乗り込み、工場がある「閉鎖村」ボリショイ・カーメニを目指した。紅葉が真っ盛りの道を走ること三時間。目の前に検問所が現れた。

(2004年12月3日朝刊掲載)

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