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被爆70年へ慰霊碑調査 広島市 市内に点在 実態把握へ

 広島市は2015年の被爆70年に向け、市内に点在する原爆犠牲者の慰霊碑の調査を始める。中区の平和記念公園一帯の慰霊碑の数や由来をつかんでいるものの、ほかの地域の碑はほとんど把握していない。

 及川享市民局長が24日の市議会定例会の一般質問に答え、「点在する慰霊碑や記念碑はそれぞれ大切な意味を持っている。慰霊碑を後世に継承するため、調査の態勢や方法を検討する」と述べた。

 市によると、平和記念公園や元安川、本川の河岸緑地などにある慰霊碑は66カ所。市は2007年に作製した案内マップ「平和記念公園めぐり」で碑の名称や場所を紹介している。一方で、このエリア以外の碑の実態は十分に調べてこなかったという。

 市はまず、区役所や公民館、郷土史研究家などからの情報収集を本年度内に始める方針でいる。(加納亜弥)

(2013年9月25日朝刊掲載)

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