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風見さん「平和の尊さ考えて」 故沼田さんモデルの映画 中区で11月上映

 広島市中区の平和記念公園の被爆アオギリの下で被爆証言を続けた故沼田鈴子さんの生涯を描いた映画「アオギリにたくして」が11月2~8日、来年の公開に先駆けて中区のシネツイン本通りで上映される。出演者を代表して西区出身の俳優風見しんごさん(50)が24日、市役所で記者会見して発表した。

 俳優の菅井玲さん(30)演じる主人公の女性記者が、22歳の時に原爆で左脚を失いながらも、被爆に耐えて再び芽吹いたアオギリに自らを重ね、生きる希望を取り戻した女性の生涯をたどる物語。被爆者女性は2011年に87歳で亡くなった沼田さんをモデルにしている。

 風見さんは被爆者女性の父親役を務めた。会見で風見さんは「沼田さんが国内外に伝えた平和の大切さを考えるきっかけにしてほしい」と話した。

 映画の制作委員会は先行上映の料金や上映時間を今後詰める。12月には尾道市のシネマ尾道でも上映を予定する。制作委Tel070(6511)7275。(新山京子)

(2013年9月25日朝刊掲載)

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