×

ニュース

脱原発 母の願い 広島市安佐南区で写真展

 原発をめぐる問題を考える写真展「100人の母たち」が24日、広島市安佐南区長束3丁目のギャラリー「キヲクの空箱(からばこ)」で始まった。脱原発を訴える県内の親たちでつくる団体「poco a poco(ポコ・ア・ポコ)」の主催。10月1日まで。

 福島第1原発事故による東北、関東地方からの避難者を含め、脱原発を願う各地の母親を撮影した写真パネル約40点を展示。幼いわが子に寄り添ったり、妊娠で大きくなったおなかを抱えたりした姿とともに、「この子の笑顔を守りたい」などの言葉も添えている。

 同団体が、写真家亀山ののこさん(36)=福岡県糸島市=から作品の提供を受けた。東京に住んでいた亀山さんは、双子の出産から半年後の2011年3月の原発事故を受け、福岡県に移住。昨年10月、脱原発を願う母親を撮影した写真集「100人の母たち」を出版している。

 団体メンバーの徳岡真紀さん(39)は「母の優しさと強さを感じてほしい。命と原発が相いれないと伝わるはず」と来場を呼び掛ける。

 入場料500円、小学生以下無料。30日午前10時半から、安佐南区古市2丁目の「寺子屋しゃんてぃ」で、亀山さんの講演や交流会もある。先着50人で参加費1500円(昼食代含む)。問い合わせは、メンバーの長橋綾子さんTel090(2601)5734。(浜村満大)

(2013年9月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ