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広島世界平和ミッション 出前授業活用し学習会 広島女学院高生徒有志 18日開催へ準備

 広島市中区の広島女学院高校の生徒有志が、広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の「出前授業」を活用したワークショップを今月十八日に企画し、準備を進めている。

 国際理解に関心を寄せる一、二年生十四人でつくるグループ「生徒による女学院国際協力」(JICS)のメンバー。今年九月に発足し、広島大で学んでいたイラク人医師を学校に招いて講演会を開いたり、劣化ウラン弾の影響と見られる病気で苦しむイラクの子どもたちを援助する募金活動などをしてきた。

 ミッション参加者による「出前授業」を教諭から聞いたメンバーが「国際理解はまず自分たちが知り学ぶことから」と、「授業」の活用を考えついた。多くの生徒にも体験を共有してもらおうと、放課後などに集まっては校内に張るポスターを作成したり、事前学習のための資料づくりをしたりしている。

 ワークショップは土曜の放課後を活用。ミッション参加者二人を講師に、訪問国での体験を聞いた後、グループに分かれてテーマを決め、議論などをする予定だ。

 準備に当たる二年の服部由布子さん(17)は「被爆者が核抑止力の考え方の強い国でヒロシマをどう伝え、どう感じたかその内面を知りたい」。一年の久保田希さん(16)は「被爆地で暮らす人間として、きちんとヒロシマを理解し、今後どう伝えるかを考える機会にしたい」と張りきっている。

(2004年12月14日朝刊掲載)

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