広島世界平和ミッション ロシア編 冷戦の航跡 <9> 若者と対話
04年12月14日
スポットライトで額に汗がにじむ。平和ミッション第四陣の森下弘さん(74)が、ビデオカメラに向かって自らの被爆体験を語った。モスクワ市内にあるモスクワ国際関係大学。キャンパス内のスタジオで証言を収録した。核弾頭などの解体は進めるが、防衛目的の最低限の核兵器は保持する―。ロシアに根強い核抑止力の考えに触れたメンバーは、将来を担う若者に「ヒロシマ」のメッセージを伝える大切さを痛感。外交官や核科学者らを育てる専門学校で対話を重ねた。
(2004年12月14日朝刊掲載)
(2004年12月14日朝刊掲載)