×

ニュース

IAEAに広大生派遣 3ヵ月インターン HICARE

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は10月1日から3カ月間、広島大医学部の学生1人を、オーストリアのウィーンにある国際原子力機関(IAEA)にインターンとして派遣する。人材育成や共同研究を進める両機関の連携事業の一環で、医学生の派遣は初めて。

 派遣されるのは医学部医学科4年の山崎遥さん(22)=広島市南区。12月27日までIAEAヒューマンヘルス部に所属し、研究スタッフの手伝いをしながら、がんの放射線治療に関する報告書や論文の作成に携わる。滞在費は両機関が負担する。

 両機関は2010年8月、被爆者医療の担い手育成などで協力する覚書を結んだ。HICAREが広島大医学部の学生を対象にインターンを募集したところ、唯一応募した山崎さんが面接などを経て合格した。

 山崎さんは「放射線治療をしっかり学び、将来の被爆者医療に役立てたい」と話している。(中島大)

(2013年9月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ