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　米海軍の遠征洋上基地艦ミゲルキースが岩国市の米軍岩国基地に寄港したことを受け、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は１７日、市に対し、寄港に反対の立場を取るよう要請した。

　桑原清共同代表たち４人が市役所を訪れ、山中法光基地政策担当部長に要請文を手渡した。ミゲルキースは１３日、昨年１０月に続き２度目の寄港をした。要請文は「米軍は岩国に補給拠点としての機能を求めている」と指摘し、市として抗議の意志を示すよう求めている。山中部長は「寄港は一時的で住民生活への影響はない。市として問題視していない」と回答した。

　瀬戸内ネットの久米慶典顧問は「基地の不十分な対策で新型コロナウイルスが広がる中での寄港は市民感情を逆なでするものだ。米側にものが言えない市の姿勢にも失望している」と話した。

（２０２２年１月１８日朝刊掲載）