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連載・特集

広島世界平和ミッション ウクライナ編 未来への模索 <3> 核解体の犠牲

 平和ミッション第四陣メンバーは、クリミア半島からウクライナの首都キエフへ移動した。ドニエプル川の両岸に広がる古都は、旧ソ連圏でも指折りの美しい街として知られる。訪ねた国防省軍中央病院は二百五十年の歴史があり、街並み同様、十八世紀に造られた優美な石造りの建物だった。核ミサイルの解体作業に従事し、放射能汚染や有毒な燃料の漏出で被害を受けた兵士のための中核医療施設でもある。日本政府は一九九五年から医療機器や医薬品の支援を続けている。

(2005年1月12日朝刊掲載)

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