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「核なき世界 道筋議論」 国際賢人会議巡り林外相

 林芳正外相(山口3区)は18日の記者会見で、岸田文雄首相(広島1区)が17日の施政方針演説で年内の広島開催を表明した「核兵器のない世界に向けた国際賢人会議」について、「核兵器保有国と非保有国が立場を超えて核兵器のない世界への具体的な道筋を自由闊達(かったつ)に議論する場としたい」と述べた。

 ベースとなる2017年設立の「賢人会議」は国内外の有識者が中心だった。国際賢人会議は「現・元政治リーダーに何らかの形で関与してほしい」と、首相と同じ説明をした。

 具体的な人選について、首相は就任前の20年10月に出した著書で米国とロシアの大統領経験者であるオバマ、ゴルバチョフ両氏の名前を挙げていた。林氏は「国際的な機運を高める観点などから調整を進めたい」と述べるにとどめた。

 松野博一官房長官は同日の記者会見で、開催時期は「今後調整を進めていく」とした。(樋口浩二)

(2022年1月19日朝刊掲載)

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