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島根原発に防波壁完成 津波対策で総延長1.5キロ

 中国電力が、島根原子力発電所(松江市鹿島町)で建設していた海抜15メートル、総延長1・5キロの防波壁が26日、完成した。福島第1原発事故を踏まえ、1千億円以上を投じる一連の安全対策の柱で、再稼働・稼働に必要な設備となる。

 15メートル級の津波が敷地を襲ったとされる福島の事故を受け、2011年7月に着工。既存の防波壁(海抜11メートル)をかさ上げしたり、新設したりして敷地の海岸沿いを囲った。鉄筋コンクリート製で厚さは1・5~2・4メートル。

 建設中の3号機周辺の工事(延長約1キロ)を先行させ、12年1月に完了。定期検査で停止中の1、2号機周辺の工事(同約500メートル)がこの日、最終点検を終えた。防波壁の総工費は非公表だが数百億円とみられる。(樋口浩二)

(2013年9月27日朝刊掲載)

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