×

連載・特集

広島世界平和ミッション ウクライナ編 未来への模索 <5> 証言の交換

 「私たちの家を訪ねてくれて、とてもうれしいです」。チェルノブイリ原発事故による放射能汚染で故郷を失った人々は、平和ミッション第四陣の一行を温かく迎えてくれた=写真。乳母車を押す若夫婦や散歩のお年寄りが行き交うキエフ市東北にある新興住宅地。市立幼稚園の一角に「ゼムリャキ(同郷の人)」の事務所兼集会所はあった。この日集まった被災者十人と、被爆者らメンバー四人は、互いの核被害の経験や平和への思いを、涙と笑顔で交わした。

(2005年1月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ