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15年の国連軍縮会議 被爆70年 広島で検討 岸田外相

 岸田文雄外相は26日、核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合で演説し、各国の政府関係者や研究者が核軍縮や不拡散について話し合う国連軍縮会議を、広島・長崎への原爆投下から70周年にあたる2015年に広島市で開催することを検討していると明らかにした。同会議は1989年以降、毎年日本の各都市で開催している。 (ニューヨーク発 山本慶一朗)

 岸田外相はまた、核兵器の数を減らす前提として「核戦力の透明性を向上させる必要がある」と述べ、核戦力の増強を続ける中国などをけん制した。

 岸田外相は「北朝鮮の核問題など国際社会は多様化した核リスクに直面している」と指摘。「安全保障上の懸念が存在することが核兵器を開発し保有する誘因になっている」と述べ、周辺国との緊張緩和が核兵器を保有する動機を低減させるとの認識を示した。

(2013年9月27日夕刊掲載)

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