×

ニュース

島根1号機の評価結果報告 規制委に中国電

 中国電力は27日、来年3月に運転40年を迎える島根原子力発電所(松江市鹿島町)1号機について、40年を超える運転に必要な高経年化技術評価の結果を原子力規制委員会に報告した。

 規制委の指示に基づき、冷温停止状態を想定して原子炉機器などの劣化度合いをチェック。定期的な保守管理をすれば、今後10年は安全な停止状態を維持できると結論付けた。

 ただ、40年を超える運転には、原子炉圧力容器のひび割れなどを超音波で調べる「特別点検」の結果提出が必要となる。継続的な運転を想定した別の高経年化評価の報告も課されており、再稼働は不透明な情勢だ。

 1号機は1974年に運転開始。点検不備問題を受け2010年3月から運転を停止している。評価書は、運転40年の1年前のことし3月28日が提出期限だったが、7月施行の新規制基準に対応させるため半年間猶予されていた。

(2013年9月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ