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核禁条約発効1年 賛同団体が活動報告 オンラインでイベント

 核兵器の開発や保有などを全面的に禁じる核兵器禁止条約の発効1年に合わせ、核兵器廃絶を目指す広島や長崎の若者たちでつくる「すすめ!核兵器禁止条約プロジェクト」は23日、オンラインで活動報告イベントを開いた。日本政府による条約の署名・批准に向け、活動を強めると誓った。

 広島市中区土橋町のカフェ、ハチドリ舎などを拠点に配信し、プロジェクトに賛同する6団体・個人が発表した。条約への賛否を国会議員に問う組織「議員ウォッチ」は、オーストリア・ウィーンで3月にある第1回締約国会議に日本政府がオブザーバー参加するよう求める活動を始めたと報告。メンバーの内藤百合子さん(22)は「市民や国会議員の賛同状況を可視化することで岸田(文雄)首相にプレッシャーをかけたい」と意気込んだ。

 「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)」は国政選挙の候補者に核政策アンケートを行い、結果を会員制交流サイト(SNS)で公開したと紹介。同プロジェクトは、若者の活動を支えるために少額基金を創設したと明らかにした。(山田英和)

(2022年1月24日朝刊掲載)

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