×

連載・特集

広島世界平和ミッション ボスニア・ヘルツェゴビナ編 紛争を超えて <6> 日本の支援

 平和ミッションの第四陣は、「和解の象徴」と呼ばれるボスニア南部の町モスタルの石橋「スタリ・モスト」へ足を延ばした。十六世紀に造られた橋は紛争中に爆破されたが、欧州各国の協力で昨年七月、七年がかりで復元。近くには壊滅的に破壊された街並みになぞらえた、通称「ヒロシマ通り」があった。日本政府は二〇〇二年二月から、橋を隔てたムスリム、クロアチア両居住区を結ぶ路線バスの無償供与を始めた。国際協力機構(JICA)も観光振興を柱に「和解と復興」に手を貸す。

(2005年2月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ