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連載・特集

広島世界平和ミッション ボスニア・ヘルツェゴビナ編 紛争を超えて <7> 一つ屋根の下

 ブラガイの自然に触れてリフレッシュした平和ミッション第四陣は、モスタルに舞い戻った。町を分断して戦ったムスリム、クロアチア両民族の子どもたちが、一つ屋根の下で学ぶモスタル・ギムナジウム普通科高校で、平和授業をするためだ。昨年九月、両民族の居住区にそれぞれあった高校を統合した。少数だがセルビア人の生徒もいる。紛争後、主要三民族の生徒が机を並べるのは国内初の試み。メンバー四人は広島の復興の歩みや和解の大切さを訴えた。

(2005年2月16日朝刊掲載)

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