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連載・特集

広島世界平和ミッション インド編 非暴力の行方 <2> 市民意識

 一九九八年五月、インドが核実験に踏み切った時、圧倒的多数の国民が支持したと報道された。その後も核拡散が進む世界。市井(しせい)の人々は、自国の核保有をどう考えているのか。平和ミッション第五陣メンバーは、共和国憲法が公布された祝日に当たる「共和国記念日」に、首都デリーの中心部に繰り出した。そして祝賀パレードなどを見るために全国から集まった人たちに、聞き取り調査を開始した。原爆被害には一様に同情を寄せるものの、自国の核保有を正当化する意見が多く聞かれた。

(2005年3月17日朝刊掲載)

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