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広島世界平和ミッション 折り鶴やポスター託す ノートルダム清心中1年生 第六陣、米へ持参

 広島市西区のノートルダム清心中の一年生百八十七人が十七日、平和を呼び掛けるポスターや折り鶴など約五十点を、広島世界平和ミッションの関係者に託した。第六陣が米国に届けるほか、イランの首都テヘランで開かれる毒ガス兵器被害をテーマにした国際会議の会場でも展示する。

 生徒は昨年末から平和学習の一環として、原爆詩の英訳を添えた原爆ドームの絵や折り鶴を張り合わせて地球をかたどった作品などを作った。成果を世界の人々に届けるため、ミッションに託した。

 この日は第一陣でイランなどを訪れ、帰国後もイランの毒ガス兵器被害者の支援を続ける薬剤師の津谷静子さん(50)=東区=が訪問。作品を受け取った後「広島からの希望あふれるメッセージが、戦争や紛争の被害者の心の傷を癒やすでしょう」と感謝を述べた。

 作品は四月初めに出発する第六陣が米国へ持参。六月には津谷さんが医師や市民とイランを訪れ、現地の子どもの絵画と合わせて展示会を開く。竹森オリエさん(13)=佐伯区=は「テロを武力で押さえ込めば、反発が生まれるだけ。対話が求められる今、私たちの声が世界に届くのはとてもうれしい」と話していた。

(2005年3月18日朝刊掲載)

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