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米軍機騒音問題 4市町意見交換 実態把握 国に要求へ

 廿日市市、三次市、北広島町、安芸太田町は26日、米軍機の飛行訓練の騒音被害についてオンラインの意見交換会を開いた。空母艦載機が米軍岩国基地(岩国市)に移駐した2018年以降、高止まり傾向にある被害について4市町が報告。低空飛行訓練の中止や騒音被害の実態把握などを国に求める方向で合意した。

 4市町の副市長、副町長をはじめ、オブザーバー参加した県国際課の職員たち計12人が出席した。米軍機の飛行訓練空域にあるとされる4市町は、騒音測定器で観測した被害件数や住民の目撃情報を報告。会話や学校の授業が途切れるほどの騒音で身体への影響が心配だとする住民の声も紹介した。県は測定器増設など、国に昨年要望、提案した対策について説明した。

 会合終了後に、廿日市市の堀野和則副市長は「県や4市町で危機感が強まっていると感じた。情報を共有し、一緒に行動することで国への要望を強めたい。市長、町長レベルの会合も検討したい」と話した。

(2022年1月27日朝刊掲載)

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