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連載・特集

広島世界平和ミッション インド編 非暴力の行方 <7> ヒンズー至上主義

 「民族義勇団(RSS)」。インド中部に拠点を置くヒンズー至上主義団体だ。全土をカバーする思想組織だが、実態は前与党インド人民党(BJP)の母体ともいわれ、バジパイ前首相ともつながる。過激派による暴力事件も絶えない。平和ミッション第五陣メンバーが訪ねたRSS本部の展示室には、イスラム教徒を集団で殴る壁画などがあり、物々しい空気が漂った。「核兵器保有はインドの独立と自由を保つため」。こう主張する彼らだが、対話を重ねるうち、一人の人間としての表情ものぞかせた。

(2005年3月24日朝刊掲載)

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