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外国外交官が平和学ぶ 国連軍縮フェロー、広島訪問

 軍縮の専門家を育てる国連の「軍縮フェローシップ計画」に参加している25カ国の外交官が1日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆被害について学んだ。

 核兵器保有国の米国やパキスタンのほか、日本、イラン、ミャンマーなどから1人ずつ参加。原爆慰霊碑に花を手向け、原爆資料館を見学した。広島国際会議場では被爆者の松島圭次郎さん(84)=佐伯区=の体験を英語で聞き、質問もした。

 オーストラリア外務貿易省のコリン・トランさん(35)は「ショックを受けたのは被爆証言。核軍縮の仕事に全力を尽くそうと、あらためて思った。帰国したら、ヒロシマのメッセージを同僚に伝える」と話していた。

 軍縮フェローシップ計画は1979年に始まった。広島市での研修は83年から続き、今回が31回目。一行は2日、長崎市に入る。(田中美千子)

(2013年10月2日夕刊掲載)

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