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原爆資料館 DBを一新 所蔵品情報見やすく/文書コーナーを新設

 原爆資料館(広島市中区)は1日、所蔵する資料約10万件の目録情報や画像をインターネット上で公開している「平和データベース(DB)」をリニューアルした。

 トップページのデザインをスマートフォンでも見やすいように変更。写真家の江成常夫さんが撮影し、17歳で被爆死した大本利子さんの遺品のブラウスの写真を載せた。閲覧者の機器の画面に応じて写真や検索語の入力欄が最適な位置に表示されるようにした。

 さらに、原爆被害に関わる文書を閲覧できる「特別コレクション」を新設。45年に撮影された原爆被災記録映画の製作者、故相原秀次(本名秀二)さん寄贈の撮影メモなどの画像を公開している。今後随時、公開資料を加える。また、国立国会図書館が運用する全国の博物館や図書館の資料の横断検索サイト「ジャパンサーチ」への情報提供を始めた。

 平和データベースでは、遺品などの被爆資料1万8972件を公開。資料の画像や説明文の閲覧や、焼け跡などを撮った写真や図書を検索できる。資料館学芸課は「新型コロナウイルス禍で資料館の休館が続く中、被爆の実態に触れることに役立ててほしい」としている。(水川恭輔)

https://hpmm-db.jp/

(2022年2月2日朝刊掲載)

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