×

ニュース

岩国基地F35B 曲芸飛行相次ぐ 騒音に苦情も

 岩国市の米軍岩国基地所属の戦闘機が基地周辺でアクロバット飛行を繰り返している。1日は午前7時半から約10分間、垂直に近い急上昇や背面飛行など普段の訓練ではしない飛び方を続け、市街地に騒音が響いた。基地報道部は「飛行運用の詳細は、お話ししておりません」としている。

 アクロバット飛行をしたのはステルス戦闘機F35B1機。離陸直後に急旋回し、8の字を描くように飛んだほか、回転しながら急上昇や急降下もした。基地南側の市街地近くを低空で飛ぶ様子も確認された。

 市基地政策課によると、7時半に基地北側の川口町で90・1デシベル、7時31分には基地南側の尾津町で92・0デシベルの騒音を記録した。市は類似の飛行を1月27日に2回、28日に1回確認。この飛行に伴うとみられる騒音への苦情も計4件あった。

 今月15~18日には、隔年開催の大規模な航空ショーがシンガポールのチャンギ国際空港周辺で予定されている。市によると、一昨年の航空ショーの前にも基地周辺で類似の飛行があったという。

(2022年2月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ