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出入国時の検査 米軍に改善要請 コロナ対策で政府

 林芳正外相(山口3区)は1日の記者会見で、在日米軍関係者の出入国時の新型コロナウイルス検査に関し、ウイルス量を調べる抗原定量検査でなく、精度が落ちる抗原定性検査を行っていたと明らかにした。空港検疫で定量検査を導入している日本側の措置と整合性が取れない状態となっていたため、米軍に改善を申し入れている。

 米軍は米疾病対策センター(CDC)などの指針に沿い、PCR検査に加えて抗原検査のうち陽性か陰性かだけを調べる定性検査を実施。日米両政府が水際対策で歩調をそろえるとした2020年7月の合意が守られていなかった。林氏は、岸田文雄首相(広島1区)の指示で日米合同委員会内に今年1月設置した検疫・保健分科委員会で「しっかりと対応を協議する」と述べた。

 松野博一官房長官も同日の記者会見で「日本側の措置と整合的になるよう米側に申し入れた」と述べた。

(2022年2月2日朝刊掲載)

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