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忘れない ヒロシマの悲劇 形見や日記 家族どこに 資料館で企画展

 広島市中区の原爆資料館東館で3日、収蔵資料の企画展「あなたは今どこにいる―行方不明の家族たち」が始まった。残された人がしたためてきた日記や、大切にしてきた形見の品など13点が並ぶ。4月9日まで。

 色あせた日記は、三重野松代さん(1982年に82歳で死去)が記した。原爆で行方知れずなのは、当時12歳の長男杜夫さん。三重野さんは45年8月8~12日、焼け野原を捜し歩いた胸の内を、「何処(どこ)をさがしたらいいのでしょう」「かんにんして、許して、頑張って」などとつづっている。

 資料館は半年ごとに収蔵資料紹介コーナーの内容を替える。他にも、形見となった娘のハンカチや息子の学生服なども展示。資料館学芸課は「どんなに時がたとうとも、家族を捜し続けずにいられない。そんな人たちの思いを想像してほしい」としている。(田中美千子)

(2013年10月4日朝刊掲載)

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