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米軍機トラブルで欠航 岩国空港 輸送機 広島に着陸も

 岩国市の米軍岩国基地で3日午後1時55分ごろ、着陸した米軍機のタイヤがパンクし、滑走路が一時閉鎖された。共用の岩国錦帯橋空港では全日空の到着便1便が行き先を変更し、折り返しの1便も欠航。計57人に影響があった。同基地では1月21日にも同型機が着陸時にパンクし滑走路を閉鎖するトラブルがあった。

 目撃者によると、米海軍のFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機1機が着陸後に滑走路で停止した。緊急車両など数台が出動し、機体をけん引するなど、約1時間半、対応に追われた。

 この影響で、羽田から午後2時に着く予定の便が約50分後、広島空港(三原市)に着陸。同2時50分発の羽田行きも機材繰りがつかず欠航した。

 基地報道部は「航空機のパンクしたタイヤの破片によって短時間滑走路が閉鎖された」と説明。所属のFA18など4機が急きょ航空自衛隊築城基地(福岡県)に着陸したという。

 また、3日午後3時半ごろ、米空軍のC17輸送機が広島空港に着陸した。約2時間15分後に離陸し、岩国基地へ向かった。民間機の運航に影響はなかった。

 同基地の滑走路の一時閉鎖を受けた緊急的な対応とみられるが、中国四国防衛局は「広島空港に着陸した理由を米側に照会している。現時点で回答は得られていない」としている。

 (永山啓一、佐藤弘毅)

(2022年2月4日朝刊掲載)

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