島根県議会が島根原発視察 新規制基準 対応チェック
13年10月7日
島根県議会総務委員会(9人)は4日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)を視察した。7月に原発の新規制基準が施行されて以来初めて、基準に沿って中電が進める安全工事をチェック。一定の評価を下した。
全委員が、中電島根原子力発電所の黒岡浩平副所長たちから説明を受けながら、海抜15メートル・総延長1・5キロの防波壁、事故時の対策拠点となる免震重要棟を見て回った。事故時に原子炉格納容器の圧力を下げるフィルター付きベント設備の工事現場も見学した。
視察後、大屋俊弘委員長は「(新基準に基づく)対策が講じられている」と評価した。中電は定期検査で停止中の2号機(出力82万キロワット)について、再稼働に向けた安全審査を年内に原子力規制委員会へ申請する見通し。
島根原子力本部の古林行雄本部長はこの日「他電力の審査状況を参考に少しでも精度の高いものを提出したい」と述べたが、時期は明言しなかった。一方、総務委は11月開会の次期定例会で申請内容の説明を中電から受ける方向。まず申請手続きだけを了解し、規制委の審査後に申請内容を判断する方針を3日に確認している。(樋口浩二)
(2013年10月5日朝刊掲載)
全委員が、中電島根原子力発電所の黒岡浩平副所長たちから説明を受けながら、海抜15メートル・総延長1・5キロの防波壁、事故時の対策拠点となる免震重要棟を見て回った。事故時に原子炉格納容器の圧力を下げるフィルター付きベント設備の工事現場も見学した。
視察後、大屋俊弘委員長は「(新基準に基づく)対策が講じられている」と評価した。中電は定期検査で停止中の2号機(出力82万キロワット)について、再稼働に向けた安全審査を年内に原子力規制委員会へ申請する見通し。
島根原子力本部の古林行雄本部長はこの日「他電力の審査状況を参考に少しでも精度の高いものを提出したい」と述べたが、時期は明言しなかった。一方、総務委は11月開会の次期定例会で申請内容の説明を中電から受ける方向。まず申請手続きだけを了解し、規制委の審査後に申請内容を判断する方針を3日に確認している。(樋口浩二)
(2013年10月5日朝刊掲載)