×

ニュース

高校生大使ら 記念映像公開 核禁条約発効1年

 核兵器の廃絶を訴える高校生平和大使と高校生1万人署名活動のメンバーが、核兵器禁止条約の発効から1年に合わせて6分間の記念映像を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。日本から世界に向けて条約の大切さを発信しようと企画した。

 18都道府県の74人が出演。広島からは原爆ドームを背景に5人が加わり、平和がテーマの曲「青い空は」をリレーで歌う。「皆さんとともにこの条約を育てていきたい」「1カ国でも多くの批准を求めます」と訴えるメッセージを手話通訳も交えて伝えている。

 平和大使は毎年スイス・ジュネーブの国連欧州本部などを訪問しているが、新型コロナウイルス禍で活動の制約が続く。それでも近畿大付属広島高福山校2年の大内由紀子さん(17)=福山市=は「日本こそ『核兵器はいけない』と訴えるべき国。私たち若者が積極的に声を上げていることを世界に知ってほしい」と話す。

 編集や撮影、英語の字幕も全て生徒が担当した。DVDに収録して国連などに届ける予定。https://youtu.be/Tdjl-QYpfp0(湯浅梨奈)

(2022年2月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ