大久野島の歴史学ぶ オンラインで岐阜の中学生 平和考える
22年2月7日
旧陸軍の毒ガス工場があった大久野島(竹原市忠海町)と、岐阜県本巣市の糸貫中をオンラインでつなぎ、平和について考える授業があった。2年生約130人が参加。新型コロナウイルスの影響で現地訪問が難しい中、NPO法人ピースカルチャービレッジ(三次市)が協力した。
島のガイドをしている新本直登さん(70)=竹原市忠海東町=が、毒ガス貯蔵庫跡などを巡って解説するさまを中継。終戦近くまでに6千トンを超える毒ガスが製造されたとされ、極秘のため当時の地図から島が消されていたと伝えた。
新本さんは、工場で働いて障害を負うなどして亡くなった人の慰霊碑も訪れ、生徒に「歴史を自分のこととして考えてみてほしい」と訴えた。生徒からは「今生活できている幸せを感じた」といった声が上がった。
授業は3日にあり、平和記念公園(広島市中区)の様子も中継した。(渡部公揮)
(2022年2月7日朝刊掲載)
島のガイドをしている新本直登さん(70)=竹原市忠海東町=が、毒ガス貯蔵庫跡などを巡って解説するさまを中継。終戦近くまでに6千トンを超える毒ガスが製造されたとされ、極秘のため当時の地図から島が消されていたと伝えた。
新本さんは、工場で働いて障害を負うなどして亡くなった人の慰霊碑も訪れ、生徒に「歴史を自分のこととして考えてみてほしい」と訴えた。生徒からは「今生活できている幸せを感じた」といった声が上がった。
授業は3日にあり、平和記念公園(広島市中区)の様子も中継した。(渡部公揮)
(2022年2月7日朝刊掲載)