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連載・特集

広島世界平和ミッション 米国編 第1部 アフター9・11 <6> イラク戦争帰還兵

 イラクは9・11テロを起こしたアルカイダを手助けし、大量破壊兵器を隠し持っている―。それを「開戦理由」に始めたイラク戦争。平和ミッション第六陣メンバーは、その戦争に参加した帰還兵三人とニューヨークの集会所で会った。「イラク南部で私は汚染された」。放射能兵器である劣化ウラン弾で健康被害を受けたという帰還兵は、こう証言した。大量破壊兵器は見つからなかったが、自軍が使用した兵器で被曝(ひばく)する? 帰還兵たちは、自国兵士の犠牲をもいとわない米軍への不信を募らせた。

(2005年6月4日朝刊掲載)

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