被服支廠 現状を確認 現地調査を広島県公開
22年2月10日
広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」で、広島県は9日、耐震化の設計に向けた現地調査の様子を報道各社に公開した。
県所有3棟のうち1号棟で、委託先の日建設計大阪オフィス(大阪市)が作業をした。協力会社の4人が高さ9~15メートルの屋根に上って10平方メートル分の瓦を剝がし、屋根の下地にひび割れや傷がないかを目視で確認した。
ひび割れがあれば、雨水が染みて内部のコンクリートが劣化する可能性があるという。このため県は、必要に応じてコンクリートの打ち直しや瓦のふき替えなどを検討する方針でいる。
1号棟の現地調査はこの日で終わり、2、3号棟は2021年度中に調べる。県は設計には1億1700万円を投じて、22年度末までに終える予定。耐震化には23年度から順次、着工すると計画している。
全4棟のうち残る4号棟を所有する国は、21年度末までに建物の強度を調べ、安全対策を検討する方針を示している。(河野揚)
(2022年2月10日朝刊掲載)
県所有3棟のうち1号棟で、委託先の日建設計大阪オフィス(大阪市)が作業をした。協力会社の4人が高さ9~15メートルの屋根に上って10平方メートル分の瓦を剝がし、屋根の下地にひび割れや傷がないかを目視で確認した。
ひび割れがあれば、雨水が染みて内部のコンクリートが劣化する可能性があるという。このため県は、必要に応じてコンクリートの打ち直しや瓦のふき替えなどを検討する方針でいる。
1号棟の現地調査はこの日で終わり、2、3号棟は2021年度中に調べる。県は設計には1億1700万円を投じて、22年度末までに終える予定。耐震化には23年度から順次、着工すると計画している。
全4棟のうち残る4号棟を所有する国は、21年度末までに建物の強度を調べ、安全対策を検討する方針を示している。(河野揚)
(2022年2月10日朝刊掲載)