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国際会議場ラウンジ閉鎖へ 今月末 図書館と機能重複などで 22年度に飲食店オープン

 広島市は、平和記念公園(中区)にある広島国際会議場1階の「国際交流ラウンジ」を今月末で閉じる。空いた場所を使い、2022年度中に飲食店をオープンさせる。

 ラウンジは広さ234平方メートル。市が1989年の国際会議場開館と同時に設けた。外国語の新聞や雑誌を閲覧でき、貸し出し用として約2万冊の外国語の図書や和書を所蔵。日本人と外国人が交流する場にもなってきたが、インターネットで海外の情報が入手しやすくなり、市立図書館の機能と重複しているため閉鎖を決めた。

 同会議場では昨年3月、グランドプリンスホテル広島(南区)が地下2階で営んでいたレストラン「セレナード」が契約満了で閉店しており、市はラウンジの後釜として飲食店を設ける方針。飲食店を開けるように給排水の工事を進める計画で、22年度一般会計当初予算案に5300万円を計上している。同年度に事業者の公募もする。

 一方、セレナードがあった場所は、会議場の利用者たちから拡充を求める声がある有料の展示スペースとする。市国際化推進課は「配置や機能を見直し、より親しんでもらえる会議場を目指したい」としている。(小林可奈)

(2022年2月12日朝刊掲載)

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