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ウクライナの学生と交流 オンラインで広島文化学園大生 初めての会話 理解深める

 広島文化学園大(広島市安佐南区)で幼児教育を学ぶ学生たちが14日、ウクライナの専門学校生たちとオンラインで交流した。2020年からクリスマスカードを送るなどのやりとりを重ねてきたが、会話するのは初めて。互いの国の文化を教え合い、理解を深めた。

 同大の学芸学部子ども学科の1、2年生6人、ウクライナ側は、西部ジトーミル市の芸術系の専門学校に通う約10人の学生が参加した。ウクライナの学生は夏至の伝統的な祭り「イワン・クパーラ」などを紹介。日本の学生は、ウクライナでも人気という日本のアニメなどを紹介した。

 同学科の伊藤駿講師(29)が、ウクライナにおける学校教育でのチェルノブイリ原発事故の継承を研究していた縁で、交流が実現。新型コロナウイルス禍でも学生の国際交流の機会を確保しようと企画した。

 ウクライナを巡っては、ロシアによる侵攻の懸念が高まり、緊迫した状況が続く。タルチェンコ・ヴラ・ディスラヴァさん(16)は「日常は特に変わっていない。このまま平和であり続けることを願っている」と現地の様子を説明した。

 同大の越智望さん(20)は「好きなアニメが同じで、ウクライナへの親近感が湧いた。今後も交流会を続けたい」と話していた。(高本友子)

(2022年2月15日朝刊掲載)

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