親子の体験継承 探る 東京で日本被団協 被爆者と2世 交流会
13年10月10日
日本被団協の二世委員会は9日、東京都内で全国の被爆者と被爆2世の交流会を開いた。核兵器廃絶に向けた取り組みなどで連携を強化するための初の試み。親子間の体験継承の難しさや活動の悩みについて率直に話し合った。
12都府県から約80人が参加。被爆二世の会・長崎の佐藤直子会長(49)と東京被爆二世の会の田崎豊子会長(45)が活動を報告した。佐藤会長は「被爆者から具体的に何を引き継げば良いか分からない部分がある」と訴えた。
会場の被爆2世からも「親が被爆体験を語ってくれない」「体験していないことを話すのは限界がある」との声が相次いだ。被爆者側は「原爆が家族に何をもたらしたのかを率直に語ればいい」などと応じた。
被団協の二世委は、被爆者運動の継承や2世への援護策の抜本的な改善を目指し、昨年9月に発足した。昨年は2世だけの交流会を開いた。
一方、被団協は9日、東京都内で全国都道府県代表者会議を続けた。集団的自衛権の行使容認への反対と、「2020年の東京五輪が核の脅威のない空の下で開催されることを望む」とする二つのアピール文を採択し、2日間の日程を終えた。(藤村潤平)
(2013年10月10日朝刊掲載)
12都府県から約80人が参加。被爆二世の会・長崎の佐藤直子会長(49)と東京被爆二世の会の田崎豊子会長(45)が活動を報告した。佐藤会長は「被爆者から具体的に何を引き継げば良いか分からない部分がある」と訴えた。
会場の被爆2世からも「親が被爆体験を語ってくれない」「体験していないことを話すのは限界がある」との声が相次いだ。被爆者側は「原爆が家族に何をもたらしたのかを率直に語ればいい」などと応じた。
被団協の二世委は、被爆者運動の継承や2世への援護策の抜本的な改善を目指し、昨年9月に発足した。昨年は2世だけの交流会を開いた。
一方、被団協は9日、東京都内で全国都道府県代表者会議を続けた。集団的自衛権の行使容認への反対と、「2020年の東京五輪が核の脅威のない空の下で開催されることを望む」とする二つのアピール文を採択し、2日間の日程を終えた。(藤村潤平)
(2013年10月10日朝刊掲載)