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連載・特集

広島世界平和ミッション 米国編 第2部 反核の輪 <4> バトンタッチ

 「松島流」の被爆証言は聴衆を引きつけた。原爆製造の地ニューメキシコ州ロスアラモス市周辺の住民ら約八十人を集めた交流会。平和ミッション第六陣の被爆者、松島圭次郎さん(76)は、英語で核廃絶を訴えると、会場に大きな拍手が起きた。が、その夜、松島さんを激しい腹痛が襲った。二日後、地元病院へ緊急入院。残されたメンバーは戸惑った。それまでの平和交流は、松島さんの被爆証言が大きなウエートを占めていた。「被爆者抜きでヒロシマをどう伝えるのか」。若手に試練が訪れた。

(2005年6月11日朝刊掲載)

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