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連載・特集

広島世界平和ミッション 米国編 第2部 反核の輪 <6> 非核兵器地帯

 五月上旬、ニューヨークの国連本部で始まった核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、議題が決まらず手詰まり状態に陥っていた。その同じ建物内で、平和ミッション第六陣メンバーは、ウズベキスタンのアリシェル・ボヒドフ国連大使(53)と会った。同国は十二年前、中央アジア非核兵器地帯構想を国連総会で提案。今年二月、ついに五カ国が条約に仮署名し、七月の正式署名を目指す。核軍縮への暗雲が立ち込める中、メンバーはボヒドフさんらの話に一条の光を見いだした。

(2005年6月15日朝刊掲載)

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