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福山に被災地応援団 来月、講演会や物産展

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市の雄勝(おがつ)地区の復興を応援する会を、同地区で被災者支援を続ける広島県福山市の医師たち6人が呼び掛けて結成した。支援の輪を広げようと、11月初旬には福山市内で講演会や物産展を開く。(衣川圭)

 雄勝地区は2年前の3月11日、大津波に襲われた。唯一の病院の雄勝病院では、入院患者と職員の9割の64人が死亡・行方不明。人口流出も続き約4300人の住民は千人になった。高台移転後のコミュニティー維持などの課題も抱えている。

 応援する会の世話人で、沼隈病院(沼隈町)の医師藤原恵さん(58)は大震災2週間後に、県医師会の医療支援チームとして同地区を初めて訪れた。その後も7回現地に赴いた。「住民と支援者が、主体的にまちづくりを進める必要がある」と感じたという。

 同会は、継続的に被災地を訪れて住民やボランティアと交流したり、物産展を開いたりする方針。現在約50人の賛同者がいる。若者の働き場があり、高齢者が安心して暮らせる町を目標に支援する。

 11月1日午後7時からは、雄勝地区でまちづくりに取り組む立花貴さんの講演会(無料)を東桜町の県民文化センターふくやまで開く。2、3日には元町通り商店街で、雄勝地区特産のホタテやワカメを販売する。メールアドレスogatsu.ohendan@gmail.com

(2013年10月10日朝刊掲載)

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