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ヒロシマの心 学ぶ意義共有 札幌でフォーラム

 道新フォーラム「現代への視点2009~歴史から学び、伝えるもの」(北海道新聞社主催)が6日、札幌市中央区の道新ホールで開かれた。

 敗戦など歴史の教訓をどう伝え生かしてゆくかを探る狙い。作家の保阪正康さんと半藤一利さん、評論家・ジャーナリストの立花隆さんの3氏が講演。トークセッションでは中国新聞社の田城明・ヒロシマ平和メディアセンター長を交え、歴史教育などについて意見を交換した。

 前半の講演では、「史実の共有なしに政治や外交の論争はあり得ない」(保阪さん)、「戦争の歴史に学ばないと日本は再び大変なことになる」(半藤さん)との話に、会場を埋めた約700人が聞き入った。

 田城さんが「憎しみを乗り越え平和を願うヒロシマの心が広がれば核兵器廃絶は可能」と訴えると、会場から温かい拍手が送られた。

(北海道新聞社提供、2009年6月7日朝刊掲載)

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