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被爆樹木の絵を車体にあしらう 広島電鉄が運行開始

 広島電鉄(広島市中区)は、被爆樹木アオギリを車体にあしらったラッピング電車の運行を広島市中心部で始めた。21~23日は中区の平和大通り沿いで、被爆樹木を眺めながら飲食できるカフェを営業する。

 平和を発信する新たな観光商品を作ろうと、中国四国博報堂(同)ANAクラウンプラザホテル広島(同)中国新聞社(同)と企画した。電車はアオギリの葉や「ずっと平和な日が続きますように」などのメッセージをデザイン。10日に運行を始め、当面走る。

 カフェは、被爆樹木12本がある同ホテル南側の緑地帯で開く。アオギリの葉を題材にした焼き菓子付きの軽食(1800円)や飲み物を出す。3日間とも正午から「アオギリのうた」を作詞作曲した森光七彩(ななせ)さんが講演する。ラッピング電車を貸し切り、被爆した建物や樹木を巡るツアーも予定しているが定員に達した。

(2022年2月18日朝刊掲載)

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