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戦闘機の急旋回 岩国市は抗議を 市民団体が要望

 岩国市の米軍岩国基地周辺で、所属の戦闘機がアクロバット飛行を繰り返したとして、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は18日、市に対し、国や米軍に抗議するよう求めた。

 桑原清共同代表たち4人が市役所を訪れ、山中法光基地政策担当部長に要望書を手渡した。1月下旬と2月上旬の計4日間、午前7時半ごろから、ステルス戦闘機F35Bの1機が急上昇や急旋回を繰り返した。要望書では民間航空機の安全を脅かし、早朝に騒音被害をもたらし住民に不安を感じさせたと指摘している。

 山中部長は「飛行時間が短く、苦情も限定的だった。市民生活への影響が少なく特別な対応は考えていない」と回答した。

 2月中旬に海外であった航空ショーの訓練とみられ、市が基地側に確認したところ「運用安全上の理由で詳細は話せない。全ての飛行は高レベルの軍事的即応態勢を維持する上で不可欠」と回答があったという。

(2022年2月19日朝刊掲載)

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