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3年ぶりに被爆地会合 8月 原水禁世界大会

 日本原水協などでつくる原水爆禁止世界大会の実行委員会は18日、8月に広島、長崎の両被爆地で開く大会の概要を発表した。新型コロナウイルス感染状況の改善を見込んで、3年ぶりに大規模な現地会合の開催を目指す。

 ここ2年はコロナ禍でオンライン中心としたが、被爆地の訴えをてこに、日本政府へ核兵器禁止条約への参加を促す考えだ。8月4日に広島で開幕。6日まで全体会議や被爆証言を聞く会などを催し、9日は長崎に舞台を移す。スピーカーなどの詳細は今後詰める。今夏に延期された同条約の第1回締約国会議で議長を務めるオーストリア外務省のアレクサンダー・クメント軍縮局長に参加を呼び掛ける。

 世界大会の共同代表で日本原水協の高草木博代表理事(78)は東京都内で記者会見し、「被爆国として核兵器の非人道性を発信する責任があり、今年は現地開催にこだわりたい」と強調。大会に向け政府に同条約への参加を求める運動を強化する考えも示した。

(2022年2月19日朝刊掲載)

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