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立ち乗り電動車で島観光 4キロの試乗コース設定 ウサギが人気の大久野島 26日から実験

 野生のウサギが人気を集める竹原市忠海町の大久野島で、立ち乗り型の電動モビリティー(乗り物)を活用して観光を盛り上げる実験が26日に始まる。試乗して島内を巡ってもらうコースを設け、集客効果を調べる。(渡部公揮)

 市と島内の宿泊施設「休暇村大久野島」、広島トヨペット(広島市西区)でつくる協議会が企画した。モビリティーは、トヨタ製の「C+walk T」。1人乗りで、最高速度は10キロだが、実験では6キロに制限する。

 ウサギが集まる休暇村前の広場付近を出発し、旧陸軍の毒ガス工場の遺構である貯蔵庫跡や発電所跡、キャンプ場などを巡る約4キロのコースを設定。スタッフも並走する。試乗にはミニバイクの免許が必要で、免許がない人でも島内のテニスコートで運転できる。4台を運用する。

 26日以降、土日曜に実施。休暇村で試乗の申し込みを受け付ける。3月までは無料で、4月以降は有料での実施を計画。来年以降の本格運用を目指す。

 同島は近年「ウサギ島」として脚光を浴び、2017年には国内外から過去最多の約40万7千人が訪問。ただ、新型コロナウイルス禍で20年は約15万2千人にまで減った。協議会は「風を感じるゆったりとした移動を楽しみながら、島の魅力に触れてほしい」とPRしている。

(2022年2月20日朝刊掲載)

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