×

ニュース

外国人との交流育む場へ 新たな基地交付金で運営 岩国の英語センター来月26日オープン

 岩国市の「英語交流センター」(元町1丁目)が3月26日、JR岩国駅東口にオープンする。市民が英語を学び、イベントなどを通じて外国人と親睦を深める施設を目指す。運営費には、在日米軍の新たな基地交付金を充てる。(有岡英俊)

 12階建てビルの1階部分約270平方メートルに、テラスに面した交流スペースや、セミナースペースを設ける。運営事業者の2~5人が常駐し、英語の絵本の読み聞かせや英会話、生け花の体験会などを企画する。ものづくりや軽飲食を交えて、市民と外国人が気軽に交流できる場とする。

 子どもたちが、市内の小中学校に勤務する外国語指導助手(ALT)から英語を教わる「イングリッシュ・キャンプ」など、市教委のイベントの開催も想定する。岩国の外国人が生活情報を得られるコーナーも設ける。

 1階部分の取得費を含めた整備費は1億8300万円で、9割は2021年度末までの米軍再編交付金を充てる。今後は基金を積み立てて運営。22年度一般会計当初予算案に人件費など4200万円を計上し、新たな交付金を充当している。

 市教委は昨年10月、米軍基地側に施設の概要を説明。2月上旬から、施設に机や棚などを搬入し開設準備を進めている。英語教育推進室は「英語の学習や学び直しの機会の充実を図る。より多くの市民と外国人の交流が深まるような仕掛けを準備したい」としている。

(2022年2月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ