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広島世界平和ミッション 米国編 第3部 歴史へのまなざし <2> エノラ・ゲイ

 原爆投下訓練の場となったユタ州の空港を見学した平和ミッション第六陣一行は、原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」と対面するため、首都ワシントン郊外のスミソニアン航空宇宙博物館の新館を訪れた。同博物館は一九九五年に原爆展を計画。が、退役軍人らの圧力で中止された。二〇〇三年に新館で同機の復元展示が始まったが、説明文に原爆被害の記述はなく、被爆者や地元の平和団体が抗議した。同博物館は、原爆投下の是非をめぐる論争の的となってきた。

(2005年6月21日朝刊掲載)

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