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連載・特集

広島世界平和ミッション 米国編 第3部 歴史へのまなざし <4> 恩人の遺産

 厳しい米ソ冷戦下の一九六四年、被爆者らを率いて母国のアメリカなど八カ国を巡った広島市特別名誉市民の故バーバラ・レイノルズさん(一九一五―九〇年)。その精神を受け継ぐ平和ミッションの第六陣メンバーは、彼女の足跡をたどってオハイオ州のウィルミントン大を訪ねた。キャンパス内には広島などから収集した原爆関連資料約十万点を基に設立された平和資料センターがある。広島の世界化に貢献した恩人の遺産は今も守られ、核兵器廃絶と平和を訴える拠点として活用されていた。

(2005年6月23日朝刊掲載)

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