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山口県4.4%増7862億円 22年度予算案 基地交付金 69億円計上 工場などの新増設に補助

 山口県は22日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は7862億4300万円。過去10年で最大規模だった21年度当初と比べ4・4%増え、2年続けて増額編成となった。長引く新型コロナウイルス対策の関連費がさらに上乗せされた形だ。

 米軍岩国基地がある岩国市と周辺の和木、周防大島両町の地域振興などに充てられる「再編関連特別地域整備事業」について、は69億600万円を計上した。毎年、国から交付される50億円と前年度からの繰入金の合計額で、21年度より5億2千万円増えた。

 ハード事業には41億2400万円を計上した。産業関連は東部産業振興センター(岩国市)などの整備が29億6500万円、観光・文化関連ではシンフォニア岩国や県立武道館(同)の整備が3億7200万円だった。

 ソフト事業は6億4600万円。工場などを新増設する企業への補助に2億円、定住を促すためエアコン設置など住環境の改善の助成に1億5100万円、県立学校で英会話などの授業に力を入れ、国際的な視点で地域課題に取り組む「グローカル人材」の育成に9300万円を充てる。

 ハード、ソフトともに新規事業はなかった。また、県立武道館の整備など複数年度にまたがる事業に対応するため、21億3400万円を基金に積み立てる。(中川晃平)

(2022年2月23日朝刊掲載)

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