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首相「選択肢ない」 「敵基地攻撃能力」で核兵器保有 非核三原則を強調

 岸田文雄首相(広島1区)は24日の参院予算委員会で、「敵基地攻撃能力」としての核兵器の保有について「非核三原則はわが国の国是であると認識している。核兵器を使用、保有する選択肢はない」と述べた。立憲民主党の白真勲氏への答弁。

 政府は、外交・安全保障の基本方針となる「国家安全保障戦略」を年末に改定する議論を進めている中で、敵基地攻撃能力を含む「あらゆる選択肢」の保有の是非を検討するとしている。

 選択肢に核兵器は含まれるのかとの問いに、首相は「持たず」「つくらず」「持ち込ませず」の非核三原則を挙げて否定。「核拡散防止条約(NPT)をはじめとする国際条約を批准している日本が核兵器自体を保有、使用することはありえない」と強調した。

 首相はこれまで施政方針演説などで敵基地攻撃能力保有の検討に言及。18日の衆院予算委では「名称も含めて考えなければならない」と述べていた。(口元惇矢)

(2022年2月25日朝刊掲載)

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